子どもたちの太平洋戦争

子どもたちの太平洋戦争―国民学校の時代 (岩波新書 黄版 356)

子どもたちの太平洋戦争―国民学校の時代 (岩波新書 黄版 356)

 86年に出版された岩波新書。題名を見れば分かるだろうが、太平洋戦争中の銃後の子どもたちがどのような環境にあったか、という点についてまとめている。
 書かれている内容は、まあ、想像したとおりで、何でこんな本を買ったのだろうと、読んでいて不思議になる。それくらいつまらなかった。
 当時の子どもたちと、現代の子どもたちを比べて、どちらが幸せであったであろうかなんて、結論の見つからない疑問であると思う。物質の面でなら、間違いなく現代の子どもたちの方が優遇されているだろうが、かつての子どもたちは、現実を信じることができた。たとえその現実が、まっかなニセモノであったとしても。それは幸せなのだろうか、それとも幸せではないのだろうか。
 思ったり、思わなかったり。