深夜特急2

深夜特急2?半島・シンガポール? (新潮文庫)

深夜特急2?半島・シンガポール? (新潮文庫)

 「アジアン・ジャパニース」「何でも見てやろう」「転がる香港に苔は生えない」等、一時期この手のバックパッカーものの作品を、多数読んでいました。「転がる〜〜」はバックパッカーとは少し違いますが、その本が持っている雰囲気は、これらのものと共通していると思います。「アジアン・ジャパニース」だったと思いますが、バックパッカーとして旅する若者たちを、「深夜特急の旅人たち」と表現していました。なるほどの表現だと感心しました。
 沢木耕太郎が旅に出たのが26歳で、今の僕と同い年ですね。シンガポールにて、沢木が会社を辞めた理由、旅に出た理由を回想する場面がありますが、ずいぶん感傷的な場面で、僕の胸にも去来するものがあります。
 何かをやり直すには遅すぎる気もするし、まだ間に合うのではとも思う。26歳の10年前は高校1年生です。この事実にはあまり気付きたくないです。