ちゃんと話すための敬語の本
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 新書
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現代は、敬語のつかい方がおかしくなってしまった時代である。敬語のつかい方が、矛盾してしまっているのである。現代において、敬語とは「人と人との間にある関係をちゃんと確認して、人間関係をきちんと動かすための言葉」であるか、もしくは「エラそーにしているやつを相手にするときに、うそをつくための言葉」になっている。
どうしてこのようになってしまったのか、その理由を2点挙げる。まず、現代の日本では、人をランク付けするという社会の制度がなくなってしまったため。そして、日本人は自分の上下関係ばかりを気にしてきて、横の関係をおろそかにしてきてしまったためである、としている。