はじめてのオペラ

 いわゆるオペラ入門書。以前読んだ同じ講談社現代新書の「バレエの魔力」と、体裁がよく似ている。オペラの魅力、オペラの歴史をふまえながら、現代のオペラ事情にも紙幅を割いている。
 簡単に、オペラの歴史についてだけメモしておく。
 オペラが生まれたのは、ルネサンス期のイタリアでのこと。他のヨーロッパの芸術と同じくオペラも、古代ギリシャ・ローマ文化の復興の形として誕生した。それがヴェネツィアで大きく華開き、ヨーロッパ全土に広がっていった。ただし、昔も今も、オペラの本場はイタリアであり、オペラとはイタリア語の芸術であるのだ。