ロケットガール3 私と月につきあって
私と月につきあって―ロケットガール〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 野尻抱介,むっちりむうにぃ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (76件) を見る
お手本のような、きれいに整った巧みなプロットが展開されている。文章もわかりやすく読みやすい。小説として、1つの完成型をしめしているなあ、と感嘆する。
以下に、そのプロットをおおまかにまとめる。かなり強引に捨象していくので、あしからず。
- 今回の設定とメインの3人娘の紹介を兼ねて、大きな掴みのアクション
- 主人公たちと絡ませながら、フランス側のキャラクター紹介(ドラマをたくわえている状態)
- フランス側のキャラクターが2名退場、これにより物語が動き出す
- 宇宙空間でまた、フランス側2名退場、この辺りの流れもきわめてスムーズ
- 地球上の宇宙ステーションや、ソランジュの脚など障害を用意しながら、ここからクライマックスに流れ込む
幾つかある起承転結の転の部分に、作者の技巧を見た。物語、設定、キャラクターに関連して、うまく転がしている。