寝ながら学べる構造主義

 

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))

 内田樹の語る構造主義
 マルクスフロイトニーチェを経て、ソシュール言語学に触れたあと、レウ゛ィ=ストロース・バルト・ラカンフーコーの4人を中心にして、構造主義について語っていく。
 自分自身や今時分がいる社会システムなどを含めてすべて、相対化していくことで見えてくるパースペクティブ。僕たちが当たり前だと考えているからゆえに、意識することのできない問題たち、でもその当たり前のものたちの立脚地は本当に当たり前なのか。どういった理由で当たり前なの。それって、その場所に立っている人たちにとってだけ当たり前であって、外から眺めたら全然違うものになるんじゃないの、ってこと。
 とくに、レウ゛ィ=ストロースとラカンのところは、おもしろいと感じた。