ライトノベル「超」入門

 「サマー/タイム/トラベラー」の新城カズマが紹介するライトノベルの世界。
 オタク文化に疎い人*1に向けて書かれている。そのため、僕にとってはただ情報を再確認するようなところが多かった。全体に的あたりさわりのない基本的な文章がつづく。また、それがこの本にとっても適当なつくりとなっている。
 おもしろかったのは、最後に小説家である新城カズマが「フィクションとは?」や「ライトノベルとは?」、また「良い小説とは?」といった疑問に入っていこうとした部分。はっきりとした結論は出てはいないものの、現在進行形で小説家である新城が語るその文章は、なかなかエキサイティングなものだった。

*1:著者がいうには「ネクタイ人」