涼宮ハルヒの消失 涼宮ハルヒの暴走
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/07/01
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で、「涼宮ハルヒの消失」なんだけど、これで長門さんに萌えなきゃウソだな。だって、キョンが突然移動させられた世界って、長門さんが自分のバグによって作り出してしまった世界ってことでしょ。じゃあ、あの改変後の世界って長門さんがこうであってほしいと思っていた世界ってことになるんじゃないの。長門さんのバグによって無意識の内に作り出してしまった世界。だからそのバグってつまり、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースである所の長門さんの感情ってことじゃないか。長門さんの思い。長門さんの願い。でも、それを「バグ」なんて表現してしまうなんて、そんな、そんな……。
そんなの長門さんに萌えるに決まってるよ。哀しすぎるよ、長門さん。ああ、長門さん、長門さん。
物語の中には、もちろんハルヒも出てくるのだけれども、もうハルヒは物語の中心にはいないね。この作品の核心の部分にはハルヒの存在があるのだけれども。実質の主人公はキョンと長門さんだ。キョンが抱えている心の閉塞感が、また長門さんが気付いてしまった自分自身の矛盾が、これからのこの作品のテーマとなるのだろうね。