数学的思考
- 作者: 森毅
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1991/07/05
- メディア: 文庫
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おもしろいなと思ったところは、
ギリシャ人たちは、数学を現実の課題より離れて仮象することによりみずからの純粋性を保持し、その体系を完成せねばならなかった。そこに彼らの限界があった。アラビア人たちは、数学を現実の課題に密着させすぎたために、法則の認識を体系化することなく、代数「学」を問題解決「術」の範囲にとどめてしまった。そこに、彼らの限界があった。(p,50)
ここ。これはあくまでも数学の世界の中での話だけれども、いろいろなところで実感する。