新教養主義宣言
- 作者: 山形浩生
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 文庫
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以下は、本書の中から面白いと思った部分をメモ。
いまの世の中の「問題」と称するものの多くは、みんなが暇で退屈していることから起きている。「いじめ」とか、「学級崩壊」とか。あるいは家庭の何とかとか。(p,11)
教養というのは、本来はずっと実用的なものだ。さっきも言ったように、教養って価値判断のベースになるものなんだもの。そして世の中の「商売」と呼ばれているもの、ビジネスと称するものすべて、この価値判断のかたまりじゃございませんか。それをきちんと教えなくてはならない。(p,30)
日本の文化とは結局は、古くは中国からの、明治維新後は西洋から、終戦後はアメリカからの、輸入されたローカル文化に過ぎないのだ、という指摘。