ぼくらのSEX

ぼくらのSEX (集英社文庫)

ぼくらのSEX (集英社文庫)

 橋本治の本にしては、つまらなかった。
 題名にはSEXとあるけど、思春期と性の問題が中心に取り上げられている。つらつらといろいろなことを述べるのだけど、結局は肯定もせず、否定もせず、自分の頭で考えろという、橋本らしい結論にたどりついている。
 書かれている内容は、概ねありきたりのものなのだけど、その向こうに確かな知性を感じる。