古典落語100席

滑稽・人情・艶笑・怪談…… 古典落語100席 (PHP文庫)

滑稽・人情・艶笑・怪談…… 古典落語100席 (PHP文庫)

 おそらく、落語を理解するのにあたって、このような本は邪道であろう。
 1つの話に対して、2段組で2ページずつ割いて、100話紹介している。そのために、話の筋を追うだけで精一杯で、落語の芸の部分を感じ取ることは出来ない。ああ、噺家さんの話を聴けば、きっとここは相当面白いんだろうなあ、と思う部分は多かった。ただ、話を構成する最低の要素しか取り出されていないため、その分話の構造が良くわかる。それが100個もあるのだから、落語そのものが持っている構造がある程度見えてくる。
 で、ここでその構造を述べるべきなのだろうだけれども、うーん、ちゃんと言語化できるほどまとめきれてはいない。
 何だ、このひよった感想は。落語はもっと詳しくなりたいと昔から思っているのに、お金のせいで断念していた。社会人になったら、ちょっと極めてみたい。