ゲーデルの哲学
- 作者: 高橋昌一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/08/20
- メディア: 新書
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さらっとおさらいしておくと、不完全性定理とは、
- システムSが正常であるとき、Sは不完全である。
- システムSが正常であるとき、Sは自己の無矛盾生を証明できない。
これは、「嘘つきのパラドックス」の話から類推できる。
本書では、この不完全性定理を土台にして、その後のゲーテルの思想の変化を中心にあつかっている。筆者が書きたかったこととは、不完全性定理のことについてより、おそらくこちらであると思う。
人間機械論というのが、それである。人間の精神は脳に還元できるのかとか、人間の精神はいかなる有限機械を上回るのかとか。
ちなみに、ゲーテルは反人間機械論である。