精神分析入門
- 作者: 宮城音弥
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1959/05/20
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (3件) を見る
その中で、興味を持った点。物事の因果関係には、歴史的概念と体系的概念があるという話。ある男が木の下で雨宿りしているとき、彼が雨にぬれない理由は2つある。木に雨があったって散っていくためというもの。こちらは体系的概念。もうひとつが、ある老人がかつてそこに木を植えたためというもの。こっちは歴史的概念。
結局、歴史的概念も体系的概念の中に回収されてしまうのではないだろうかと気になるけど、まあ、おもしろい考え方である。