交渉力
- 作者: 中嶋洋介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/06
- メディア: 新書
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ビジネスの世界で、効率よく適当な交渉をするための方法について、かなり詳細な具体例を挙げながら、説明している。いかにもできるビジネスマンらしく、それぞれの要素が簡略に系統づけられて、明快なロジックで語られている。
交渉は、直線的に交渉の終結点に向かうのでも、階段を上がるように終結店に向かうものでもない。交渉は、むしろ交渉当事者間のキャッチボールをベースにした螺旋状の循環構造を有している。また、交渉の終結点は点でなく、ある幅を持った領域と考えたほうが現実に合致する。交渉はこの終結点に向け、条件を絞り込んでいくプロセスである。(p,52)
重要なことは、交渉を始める前の段階にある。自分は何を手に入れたいのか、交渉の方針とはどのようなものか、どこまでなら譲歩できるのか、などを決めておく必要がある。
また、良いプレゼンテーションの条件をメモしておく。
- 相手に合わせたプレゼンテーションであること
- 言葉と常識に注意すること
- 論理が明快であること
- 具体的なイメージとして伝えること
- 相手の利益を目に見える形でしめすこと
- 相手を主語にしたプレゼンテーションをすること