欲求の心理
- 作者: 相良守次
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1973
- メディア: 新書
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そんな中、ハッとした箇所。
怒りの情動に対しては、その表出をおさえるように自我が”締め付ける”という指摘もおもしろい。特に深層におこる自我関与的な怒りの情動には、このような傾向のあることを、日常われわれも体験している。(中略)怒りと対照して”悦び”の情動の特徴をあげている。喜びは、起こりとは対照的で、これには体系の機能壁を”弛める”特徴があり、したがって悦びの情は、素朴に表現されやすいという。(p,62)