時をかける少女

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

 細田守による映画は劇場で見てきた。
 楽しくて、明るくて、少し哀しくて、でもやっぱり明るい青春映画だった。長い間をかけて、一人でも多くの人に見てもらいたいと感じる、そんな映画だった。
 小説は細田映画のキャラクターデザインもしている貞元義行のどこかノスタルジックな表紙による新装版。
 素晴らしい映画を観てきてしまった後だったためか、小説は少し印象が弱く感じた。随分とさっぱりした話だったのでおどろいた。100ページ強くらいの小品。映画とは違ってどこかノスタルジーを感じたのは、時代的なものも関係しているのかも。
 あと、これはシンデレラストーリーでもあったのだなあ、と。原作を読んでから気がついた。