ハッブル望遠鏡が見た宇宙

カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙 (岩波新書)

カラー版 ハッブル望遠鏡が見た宇宙 (岩波新書)

 地球上空の軌道を回るハッブル望遠鏡から届く宇宙の一瞬。写真にはおさまりきれないセンス・オブ・ワンダー
 カラー写真が多数掲載されていて、それらを見ているだけでわくわくしてくる。ただ、宇宙の多彩さにおどろきつつも、真新しい情報はあまりなかった。そのなかで興味をひいた話が、現在のところ宇宙が誕生してから120億年くらいだろうとされているのだが、まだ宇宙が若かったころにつくられた銀河たちは不格好で未熟なものが多いという発見。年を経るごとに、きれいな渦巻きの形の銀河をつくれるようになってきているらしい。
 それって、まるで宇宙自身が生きていて、進化もしくは学習しているようじゃないか。まるで植物のように呼吸をしているかのよう。まさか、宇宙は意思や感情すらもっているのではないか。なんて、ぐんぐん夢が広がっていく。
 ハッブル宇宙望遠鏡は今も僕達の頭の上を回っているのかな。耐久年数を考えるとそろそろ限界なんじゃないのかな。